羊飼いに憧れ
バスは少しずつ高度を上げ
1000年前のような高原が のどかに昼寝している
羊飼いの暮らしに憧れ
草の緑と空の青さで 飽きないか想像してみる
ギリギリセーフだと 僕は思うよ
長距離バスを降りて 反対側で車を待つ
草原に寝転び 低い空を見上げる
羊たちの鳴く声がする 僕に怒ってるのだろうか
草原に寝転び 低い空を見上げる
まだ声を掛けないのかって? だから羊飼いに憧れる
子供らは棒切れを振り回し
世界の真ん中に陣取って 延々と追いかけっこ
飽きないもんかと心配し
自分のモンハンが1000時間超えたことを思い出す
ギリギリセーフだと 僕は思うよ
それしかないなら それを延々と楽しむのが子供だ
草原に寝転び 音楽なんか流してみる
子供たちが寄ってきて お前は誰だと笑ってる
起き上がって微笑み ポケットのクッキー差し出す
「このヘンテコな箱をくれよ」 おっとソイツは無理な願いだ
風は絶え間なく吹き続ける
石積みの小さな家
お隣さんはどこだろう
草原に寝転び 雲の速さに何を思う
子供たちはもう僕に飽きて 向こうに行ってしまう
一人取り残されて 鼓動の速さに気づく
少し足りないものがあるかな ここで暮らすためには
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