top of page
執筆者の写真さと

いつの間にか 遥か

いつの間にか 遥か


難しい話はよして 手を繋いで散歩に行こう

音楽をポケットに詰めたら

近道などしなくたって 公園は逃げやしないよ

気の向くまま 寄り道していこう


いつもの路地裏では 子供たちがはしゃいでいる

僕らも負けないように 橋まで競走しよう


 正反対の二人が 同じ場所を目指して

 精一杯の速さで 追いかけっこするうちに 

 いつの間にか 遥か


諦めにも似た想いに 僕は何も言えなかった  

二人は別の生き物だから

他人のルートをなぞって 生きることは出来ないから

その手がかりだけ そっと 教えよう


乗り物は何でもいい 途中で換えてもかまわない

時にはぐれてしまっても 行き着く場所は同じ


 正反対の二人が 同じ場所を目指して

 まわり道を繰り返し 迷子にも慣れたら 

 いつの間にか 遥か


「笑顔でいればいつか 幸せになれるでしょうか」

そう祈る横顔に 僕は明日を誓う


 泣きたいのなら泣けばいい 胸を汚したっていい

 泣きべその君も可愛い 言えば 怒るけれど

 

 泣きたいのなら泣けばいい ウソをつかなくたっていい

 そのうち涙も涸れて ホントの笑顔になる

 

 そうやってドアくぐって  いつの間にか 遥か

閲覧数:2回0件のコメント

最新記事

すべて表示

書きかけの詩(うた)

書きかけの詩(うた)が 止まったままで 「忙しいからいいんだ」と笑う 良かったねって 言ったらいいのか 国語のテストより難しい   みんなが君を褒めたたえるけど その中身は少しずつ違ってて    「わかってる 何が大切かは」  君の言葉を信じるしかない...

待った?

君が弾くとアコギも 何でそんなカッコいいんだ 自分の世界に 二人の世界に浸ってるから   美しいものは 遠くにない そう思えるのは そうだ・・・    少し 寂しそうだよ  笑顔の余韻のあたりが  少し 寂しそうだよ  少しだけ 少しだけ  ...

意味がわかってきた

この小さな手は ピアノに嫌われている でも 私はピアノを 愛し続けてみる   あぁ 意味がわかってきたイノセント・ワールド    ささやくだけで美しいなら  人は 小鳥にもなれる  いつか 小鳥に戻れる   スマホのスピーカーは ベースを無視している...

Comments


bottom of page